読書

読書感想:宮部みゆき様「子宝船」きたきた捕物帖(二)

読みだしたら止まらない、宮部みゆき様の新シリーズというか、続きのような本所深川界隈の岡っ引きというか、そのずーっと若い幼い少年のお話です。 続編がなぜでないのかと、宮部様、政五郎親分はあの美少年を跡取りにもらったの?とか、おでこは、どうなっ…

読書感想:宮部みゆき様「悲嘆の門」上中下巻

大学生が先輩にスカウトされ、バイトとしてサイバーパトロールの仕事をする事になった。インターネット上で犯罪に結びつくような活動を早期に見つけ出し、関係各位に通報する仕事だ。殺人、いじめ、詐欺、請負、愉快犯、模倣犯など、インターネット上には、…

読書感想:宮本輝 様 『異国の窓から』ハンガリー編 人生を変える出会いの不思議さ

このエッセイは、宮本輝様が、昭和58年(1983)11月から昭和60年5月まで朝日新聞に掲載された新聞小説『ドナウの旅人』のために取材旅行のエッセイである。 それが、面白すぎて、なんと一晩で読み切ってしまった。 『異国の窓から』ウィーン編からの続きです…

読書感想:宮本輝 様 『異国の窓から』ウィーン編

このエッセイは、宮本輝様が、昭和58年(1983)11月から昭和60年5月まで朝日新聞に掲載された新聞小説『ドナウの旅人』のために取材旅行のエッセイである。 それが、面白すぎて、なんと一晩で読み切ってしまった。 『異国の窓から』西ドイツ編からの続きです…

読書感想:宮本輝 様 『異国の窓から』西ドイツ

このエッセイは、宮本輝様が、昭和58年(1983)11月から昭和60年5月まで朝日新聞に掲載された新聞小説『ドナウの旅人』のために取材旅行のエッセイである。 それが、面白すぎて、なんと一晩で読み切ってしまった。正直、日本で言えばバブル崩壊前、共産圏で…

読書感想:宮本輝 様 『ドナウの旅人』下巻

この新聞小説は、昭和58年(1983)11月から昭和60年5月まで朝日新聞に掲載されていた。 母がいなくなった。ドナウ川を旅してくると書置を残し。娘の麻沙子は、母、絹子を探しにフランクフルトへと2年ぶりに戻る。そこで以前、留学していた頃に国際結婚に二の…

読書感想:宮本輝 様 『ドナウの旅人』上

この新聞小説は、昭和58年(1983)11月から昭和60年5月まで朝日新聞に掲載されていた。 母がいなくなった。ドナウ川を旅してくると書置を残し。娘の麻沙子は、母、絹子を探しにフランクフルトへと2年ぶりに戻る。以前、留学していた頃、国際結婚に二の足を踏…

読書感想:東野圭吾 『使命と魂のリミット』

研修医氷室夕紀は、心臓外科医の教授が実の父の心臓手術を故意に失敗し死なせたのではないかと疑っていた。そんな時、母からその教授と再婚すると言われ、ますます疑念が深まった。ある日、病院に脅迫状が送られてきた。そして、小さなボヤがおこり、脅迫状…

読書感想:宮部みゆき様 「きたきた捕物帖」

ふぐにあたって、千吉親分があっけなく逝ってしまった。3つの時に迷子となり親分に育てられた北一は、そのまま文庫売りとして16まで親分の家で生活できていたが、これからどうすればよいかと身の振り方を憂う。千吉親分の奥方は、目が見えないおとなしい方…

読書感想:宮本輝 様 「灯台からの響き」

妻が突然死んだ。夫婦二人きりで切り盛りしてきたラーメン屋の店主は、以来、店も開かず、ラーメン屋の2階の800冊程も増えた図書部屋にひきこもるようになった。ある日、本を開くと、亡き妻あての絵葉書が落ちてきた。海岸線に灯台の絵だ。男はどこの灯台だ…

読書感想:宮本輝様 「田園発 港行き自転車」上下

名人技、宮本輝様の新聞小説 1200枚である。読み応えのある小説である。これは、連休の自分へのご褒美としての小説である。 今、ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番を聞きながら書いている。実は絶対一度、読んでいるはずの小説である。なぜなら、筋は覚えていた…

読書感想:宮部みゆき様 「この世の春」上下巻

宮部みゆき『この世の春』 面白!読みだしたら、止まらない。寝不足必須。金土日でないと、もったいない。 若殿がご乱心あそばした。小藩で押し込めになった若殿は、気の病がおありになる。突然、お世話する事になった出戻りの多紀は、夏の別荘の五香苑に連…

読書感想:宮部みゆき様 「楽園」上下

『模倣犯』の劇場型犯人「真犯人X」に翻弄され、傷ついた前畑滋子は書けなくなっていた。マスコミに取り上げられ、そしてかろうじて真犯人を最後に暴く事はできたが、あの陰惨極まりない連続女性誘拐殺人事件の全容は、あまりに残酷過ぎ、以来、傷ついたま…

読書感想:宮部みゆき様 「日暮らし」上下巻

宮部みゆき「ぼんくらシリーズ」の『日暮らし』 『ぼんくら』 『日暮らし』 『おまえさん』 シリーズの日暮らし読みました。 井筒平四郎は、ぎっくり腰を患い、どうにも動けない。しかし、なぜか江戸には、いろいろ次々と事件がおこるものである。そして、時…

読書感想:宮部みゆき様 「昨日がなければ明日もない」

昨日がなければ明日もない 杉村三郎シリーズ これもまた、面白くて眠れません。短編で3つ入ってます。またまた、ストーリー追いかけるだけでも、夢中になり、眠れません。 これだけのストーリーを書けるというのは、やはり宮部様が、若い時に法律事務所で書…

読書感想:宮部みゆき様 「希望荘」

希望荘 杉村三郎シリーズ 面白くて眠れません。短編で4つとストーリー追いかけるだけでも、夢中になり、眠れません。 理由あって、また一人暮らしを始めた杉村三郎が、なぜか、またまた事件が持ち込まれて、他人の秘密を少しづつ探しだしていく。 逆玉の輿…

読書感想:宮部みゆき様 「ペテロの葬列」上下巻

ペテロの葬列 時代設定は少し古いですが、ねずみ講や電話詐欺など、これからも陥る可能性のある罠の仕組みを知っておいて損は絶対ありません。 現代に設定が変わると、説明書きが長くなるのである。それゆえに、物語の純度、ストリーとして少し悠長になりま…

読書感想:宮部みゆき様 「三島屋変調百物語七之続 魂手形」

短編が3篇収められています。よしんば、あなたがその薄さに手軽に通勤電車で読もうと思っても、もったいないです。土日で読めます。それゆえに、贅沢な自分への時間として、ゆっくりひたれる時間を確保して、1ページをめくってください。 その位、読みだした…

読書感想:宮部みゆき様 「三島屋変調百物語六之続 黒武御神火御殿」

もう、眠れません。楽しいです。好きな人は、好物中の好物、宮部みゆき様の三島屋でございます。金土日と、ゆっくり時間が取れる、自分への贅沢なごほうび時間にお勧めいたします。 そもそも、美人で、かなり辛い目にあってしまった美しいおちか様が嫁に行き…

読書感想:宮部みゆき様 「ぼんくら」上下

『ぼんくら』『日暮らし』『おまえさん』と続くシリーズの初めの話になります。 徐々に登場人物が増えてくるので、ネットで、相関図の検索して、手元に参照できるようにしてからは、随分と筋がわかりやすく読めるようになりました。通勤電車の中では、読み切…

読書感想:宮部みゆき様 「長い長い殺人」

しゃべるんです。ありえない物がストーリーころがしします。なんと、財布です。それで、主要人物の名前があまり書かれない。従い、読みながら、何がどうなっているのか、読み手の想像力をあおり考える必要が出てくる。多分、好き嫌いがはっきりしてる作品に…

読書感想: 宮部みゆき 様 独断的個人的 睡眠不足度ランキング:現代物

宮部みゆき作品は面白すぎて、それは睡眠不足という副作用をおこします。以下独断的、あくまで個人的、睡眠不足必定の大好き、現代物ランキングです。まだ読んでない作品は入れてません。あくまで、独断的、個人的好みでございます。なお、膨大な著作のほん…

読書感想:宮部みゆき様 「龍は眠る」

眠れません。面白くて、先が知りたくて、もう、眠れません。 まず、超能力を頭から信じてない。以心伝心、夢見なんて全く信じてない、あなた、読むだけ無駄です。 ただし、一度でも、夢が現実になった、亡くなる前日に夢で知らせがあった、今でもなくなった…

読書感想:宮部みゆき様 「おまえさん」上下

いや、もう、眠れません。ついでに土日休みでは読み切れません。 連休3日で睡眠不足解消可能な時間がないと、登場人物が多すぎて、何が誰で、何がどうしたのか、一気読みしないとわからなくなります。 メインの殺人以外にも、絡む。絡む。そっちの方が面白く…

読書感想:宮部みゆき様 「理由」

宮部みゆき様の「理由」 あまり残酷過ぎて怖くて読めない描写もなかったので、最後まで読めました。男女共に、ローンを組む前に、知っておいたほうが良い現実があります。 点と点を結んで、事件を解明していきます。事件発生直後の目撃情報から、発見直後の…

読書感想:宮部みゆき様 「名もなき毒」

宮部みゆき様の「名もなき毒」 読みやすいです。一気読み、そして、寝不足。 週末、雨が降って、予定が入ってない日にはお勧めです。 いや、しかし、この主人公、一般人にも関わらず、どんどん、事件に関連のある人々につながっていきます。そこが、小説と言…

読書感想:宮部みゆき様 「誰か somebody」

安定の宮部みゆき様Worldでございます。一気に読み終わりました。お陰で寝不足です。雨の週末で予定が入ってない時には、良い本です。 やはり、経歴にある、法律事務所での速記経験から得たであろう、犯罪への見聞がこの作家の重厚な作品に多大に貢献してい…

私見: あ~本当にこの人には、現在の成功を知ってもらいたい。ゴッホ

暇のまにまにYouTubeを見ていたら、あのゴッホが現代によみがえり、パリのオルセー美術館で、自分の絵が飾られているのを知るという、テレビ番組を見ました。 長寿番組 「 Doctor Who」 なので、その一話でした。 ゴッホと言えば、あまりに強烈すぎる色使い…

読書感想: Jane Austen: 高慢と偏見, Emma, 説きふせられて

Amazonで買い物をしたら、無料でPrimeVideoを見てしまった。 今、インターネットで大学の授業を受けているので、こんな時間があれば、勉強しなければならないのだが、見始めるととまらない。 日頃は買い物はしても時間がもったいないと、PrimeVideoを見る時…

読書感想:「コンビニ人間」村田沙耶香 著

さて、BBC で今年最も面白かった作家として紹介記事があったので、驚きまして慌てて読みました。正直な感想、おばちゃんには、わからない。 人物描写として、自分の妹の子が泣き止まないのを止めるのは簡単だとナイフを見ていた。とさらりと一行。そ、そうか…