翻訳修行:UoPeople: BIOL1122 大震災から11年立ち上がった人々

 アメリカの大学だとレポートを毎週提出しなければならない。その一環として、Ecosystemの課題が出た。私は、話がずれても自分の主張はしたいタイプなので、どうしたって、強引に東日本大震災から立ち上がった人々と町の取り組みを書きました。

 先生には、話がずれているとか、レポートのまとめ方とか、点数随分ひかれましたけど、そんな事より、他の国の人々にもあの津波から立ち上がって町を生活を再建しようと生きた人々の不屈の魂を知って欲しかった。

 宮城県 石巻市津波で家業のホタテとかきの養殖場を根こそぎ壊された方のプロジェクト。森林を整備し、木を植え、途中の農家さんに理解していただき農薬をつかわずかるがも農法で川の水を汚さぬまま、その川の水で良く育った植物性プランクトンを餌にして、きれいな水で再度、復興を成し遂げた取り組み。

 

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レポート提出後に、知ったのですが世界的にも有名になった方でTed Talkでも話されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=rG3CChDMeOo&t=24s

 

 レポートとしては、上の1つで十分だったのですが、あえて、もう一つ。

 宮城県岩沼市のがれきの山を土台にして、エコにも貢献しつつ、15の丘を作り、その斜面に30万本の木を植えていく話。いつ襲ってくるかわからない津波のために、何十メートルの高いコンクリート堤防を作るよりも、自然の常緑広葉樹を植え、その木々で波の衝撃を和らげ、人々はその間に丘に逃げて助けが来るのを待つ。津波が引いたがれきの中に、ぽつんと鎮守の森に守られて壊されずに残っていた木製の祠から、昔の人々の知恵を生かして、防潮林を育てようと選択した鎮守の森プロジェクトの話。

 レポートのエコシステムとは、ちょっと違うのです。木の根が直根とか、葉が常緑である事など生物で使う単語を極力織り込み、強引にこの町の取り組みも書かずにおけませんでした。

https://morinoproject.com/wp/wp-content/themes/gfw/images/about/h29.pdf

 

 レポート的には、まとまりにかけて、構成がとか、また点数ひかれちゃいました。でも、でも、書いていて、涙がでました。なんて健気な日本人。皆、あの恐ろしい津波に打ちのめされて、そこで負けず、また立ち上がって。コロナが落ち着いたら、私もこの15の丘の上から、海にお願いしに行きたくなりました。

 

 どうか、どうか、この木々が十分に大きくなって波の衝撃をやわらげられて、人々が逃げおおせる時間が稼げる位になるまで、どうか、次の大きな津波が起こりませんように。鎮守の森は、また、人々の願いがこもった森でもある。

 

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