読書: 宮部みゆき 様

読書感想:宮部みゆき様「青瓜不動」三島屋変調百物語九之続

読みだしたら止まらない、宮部みゆき様の三島屋変調百物語でございます。今回もよみだしたら止まりません。当然、連休など、時間が存分に取れて贅沢な時間を過ごすために手に入れてください。 読んでいて思うのは、女の作者だから、これほどまでに、昔の女た…

読書感想:宮部みゆき様「よって件のごとし」三島屋変調百物語八之続

読みだしたら止まらない、宮部みゆき様の三島屋変調百物語でございます。 どうしてこんなに、妖しい摩訶不思議な話を思いつくのでしょうか。筋立てをどうして思いつくことができるのか、どういう思考回路だろうかと、止められなくなる宮部みゆき様、摩訶不思…

読書感想:宮部みゆき様「子宝船」きたきた捕物帖(二)

読みだしたら止まらない、宮部みゆき様の新シリーズというか、続きのような本所深川界隈の岡っ引きというか、そのずーっと若い幼い少年のお話です。 続編がなぜでないのかと、宮部様、政五郎親分はあの美少年を跡取りにもらったの?とか、おでこは、どうなっ…

読書感想:宮部みゆき様「悲嘆の門」上中下巻

大学生が先輩にスカウトされ、バイトとしてサイバーパトロールの仕事をする事になった。インターネット上で犯罪に結びつくような活動を早期に見つけ出し、関係各位に通報する仕事だ。殺人、いじめ、詐欺、請負、愉快犯、模倣犯など、インターネット上には、…

読書感想:宮部みゆき様 「きたきた捕物帖」

ふぐにあたって、千吉親分があっけなく逝ってしまった。3つの時に迷子となり親分に育てられた北一は、そのまま文庫売りとして16まで親分の家で生活できていたが、これからどうすればよいかと身の振り方を憂う。千吉親分の奥方は、目が見えないおとなしい方…

読書感想:宮部みゆき様 「この世の春」上下巻

宮部みゆき『この世の春』 面白!読みだしたら、止まらない。寝不足必須。金土日でないと、もったいない。 若殿がご乱心あそばした。小藩で押し込めになった若殿は、気の病がおありになる。突然、お世話する事になった出戻りの多紀は、夏の別荘の五香苑に連…

読書感想:宮部みゆき様 「楽園」上下

『模倣犯』の劇場型犯人「真犯人X」に翻弄され、傷ついた前畑滋子は書けなくなっていた。マスコミに取り上げられ、そしてかろうじて真犯人を最後に暴く事はできたが、あの陰惨極まりない連続女性誘拐殺人事件の全容は、あまりに残酷過ぎ、以来、傷ついたま…

読書感想:宮部みゆき様 「日暮らし」上下巻

宮部みゆき「ぼんくらシリーズ」の『日暮らし』 『ぼんくら』 『日暮らし』 『おまえさん』 シリーズの日暮らし読みました。 井筒平四郎は、ぎっくり腰を患い、どうにも動けない。しかし、なぜか江戸には、いろいろ次々と事件がおこるものである。そして、時…

読書感想:宮部みゆき様 「昨日がなければ明日もない」

昨日がなければ明日もない 杉村三郎シリーズ これもまた、面白くて眠れません。短編で3つ入ってます。またまた、ストーリー追いかけるだけでも、夢中になり、眠れません。 これだけのストーリーを書けるというのは、やはり宮部様が、若い時に法律事務所で書…

読書感想:宮部みゆき様 「希望荘」

希望荘 杉村三郎シリーズ 面白くて眠れません。短編で4つとストーリー追いかけるだけでも、夢中になり、眠れません。 理由あって、また一人暮らしを始めた杉村三郎が、なぜか、またまた事件が持ち込まれて、他人の秘密を少しづつ探しだしていく。 逆玉の輿…

読書感想:宮部みゆき様 「ペテロの葬列」上下巻

ペテロの葬列 時代設定は少し古いですが、ねずみ講や電話詐欺など、これからも陥る可能性のある罠の仕組みを知っておいて損は絶対ありません。 現代に設定が変わると、説明書きが長くなるのである。それゆえに、物語の純度、ストリーとして少し悠長になりま…

読書感想:宮部みゆき様 「三島屋変調百物語七之続 魂手形」

短編が3篇収められています。よしんば、あなたがその薄さに手軽に通勤電車で読もうと思っても、もったいないです。土日で読めます。それゆえに、贅沢な自分への時間として、ゆっくりひたれる時間を確保して、1ページをめくってください。 その位、読みだした…

読書感想:宮部みゆき様 「三島屋変調百物語六之続 黒武御神火御殿」

もう、眠れません。楽しいです。好きな人は、好物中の好物、宮部みゆき様の三島屋でございます。金土日と、ゆっくり時間が取れる、自分への贅沢なごほうび時間にお勧めいたします。 そもそも、美人で、かなり辛い目にあってしまった美しいおちか様が嫁に行き…

読書感想:宮部みゆき様 「ぼんくら」上下

『ぼんくら』『日暮らし』『おまえさん』と続くシリーズの初めの話になります。 徐々に登場人物が増えてくるので、ネットで、相関図の検索して、手元に参照できるようにしてからは、随分と筋がわかりやすく読めるようになりました。通勤電車の中では、読み切…

読書感想:宮部みゆき様 「長い長い殺人」

しゃべるんです。ありえない物がストーリーころがしします。なんと、財布です。それで、主要人物の名前があまり書かれない。従い、読みながら、何がどうなっているのか、読み手の想像力をあおり考える必要が出てくる。多分、好き嫌いがはっきりしてる作品に…

読書感想: 宮部みゆき 様 独断的個人的 睡眠不足度ランキング:現代物

宮部みゆき作品は面白すぎて、それは睡眠不足という副作用をおこします。以下独断的、あくまで個人的、睡眠不足必定の大好き、現代物ランキングです。まだ読んでない作品は入れてません。あくまで、独断的、個人的好みでございます。なお、膨大な著作のほん…

読書感想:宮部みゆき様 「龍は眠る」

眠れません。面白くて、先が知りたくて、もう、眠れません。 まず、超能力を頭から信じてない。以心伝心、夢見なんて全く信じてない、あなた、読むだけ無駄です。 ただし、一度でも、夢が現実になった、亡くなる前日に夢で知らせがあった、今でもなくなった…

読書感想:宮部みゆき様 「おまえさん」上下

いや、もう、眠れません。ついでに土日休みでは読み切れません。 連休3日で睡眠不足解消可能な時間がないと、登場人物が多すぎて、何が誰で、何がどうしたのか、一気読みしないとわからなくなります。 メインの殺人以外にも、絡む。絡む。そっちの方が面白く…

読書感想:宮部みゆき様 「理由」

宮部みゆき様の「理由」 あまり残酷過ぎて怖くて読めない描写もなかったので、最後まで読めました。男女共に、ローンを組む前に、知っておいたほうが良い現実があります。 点と点を結んで、事件を解明していきます。事件発生直後の目撃情報から、発見直後の…

読書感想:宮部みゆき様 「名もなき毒」

宮部みゆき様の「名もなき毒」 読みやすいです。一気読み、そして、寝不足。 週末、雨が降って、予定が入ってない日にはお勧めです。 いや、しかし、この主人公、一般人にも関わらず、どんどん、事件に関連のある人々につながっていきます。そこが、小説と言…

読書感想:宮部みゆき様 「誰か somebody」

安定の宮部みゆき様Worldでございます。一気に読み終わりました。お陰で寝不足です。雨の週末で予定が入ってない時には、良い本です。 やはり、経歴にある、法律事務所での速記経験から得たであろう、犯罪への見聞がこの作家の重厚な作品に多大に貢献してい…

読書感想: 「かまいたち」宮部みゆき 著

ベストセラー作家の宮部みゆき様の間違いない短編集、時代物です。 1987年と初期に書かれた短編を直した中短編集です。 「かまいたち」、書き物勉強している人、シナリオライター目指している人は是非おすすめします。作品的に、シナリオにしたらと妄想しや…

読書感想: 「幻色江戸ごよみ」宮部みゆき 著

宮部みゆき様の短編集、時代物、心に染み入る短編集です。前回「本所深川ふしぎ草紙」が心が温かくなる真珠なら、こちらは、クリスタルのように心が凛となります。短編集の割には止まらなくなり寝不足です。 全編に哀しい情緒が流れています。江戸に生きる庶…

読書感想: 「本所深川ふしぎ草紙」宮部みゆき 著

名人芸、宮部みゆき様の短編集、時代物。大好きな短編集です。読後に心の中で宝石のようにいつまでも輝きます。ダイヤじゃない、心が温かくなる、真珠かな。 吉川英治文学新人賞を受賞しています。お江戸の町で起こる不思議な事件を、回向院の茂七が解決する…

読書感想: 「天狗風」霊験お初捕物控【二】宮部みゆき 著

時代物のエンターテイメントです。今風で言えば霊視能力を持つお初が奉行様の特命を受け、江戸の街で起こる不可解な神隠しの真相をさぐり、消えた町娘を取り戻す物語。 宮部みゆき様のリズムを刻むような安定した文体、読んでいても気持ちの良い助け合う兄弟…

読書感想: 「震える岩」霊験お初捕物控 宮部みゆき 著

時代物好きには、たまらない宮部みゆき様、安定のエンターテイメントです。読んで安心、結末でほっこり。夜一人で読んでいても、怖くて読めなくなるような事もありません。(内容もさることながら文庫なら)重くもないから通勤電車でも読めない事もありませ…

読書感想: 「模倣犯」宮部みゆき 著

怖い。ベストセラーだと聞いて5巻まで全部買ってしまったのですが、読めず飛ばし読み。怖すぎて無理でした。 読書って、何のためにするのだろう。ほんの少しでも、豊かな気分になったり、自分の知らない世界でも良い気持ちになったりする。でも少なくとも、…

読書感想: 「 あかんべえ」宮部みゆき 著

ベストセラー作家、宮部みゆきの時代物が大好きでたまらない読者にはお勧めします。テレビドラマ化されやすいストリー展開。主役が女の子と、中高生の読書好き女子にもおすすめの時代劇エンターテイメントです。 個人的には、長編でも読みやすく、小一時間し…

読書感想: 「火車」宮部みゆき 著

小説の時代は少し古いバブル時期ですが、若い人にこそ、今、読んで欲しい。 いや、怖い。お化け妖怪、寝起きの母ちゃんの顔よりまだ怖いのは、生きてる人間。これほどお化けがでなくて怖くて、最後まで寝ずに読んでしまった本は久しぶりです。なんとベストセ…

読書感想: 「<完本>初ものがたり 」宮部みゆき 著

テレビドラマ化されている回向院の茂七親分の捕物帳。安定の宮部みゆき作品であります。巻頭に地図がついてます。今やタワーマンションが立ち並ぶ所が、本所深川だったのかと、改めてじっくり見ました。地図だけで二駅は乗り過ごせてしまいそうです。 随所に…