読書感想:宮部みゆき様 「名もなき毒」

宮部みゆき様の「名もなき毒

読みやすいです。一気読み、そして、寝不足。

週末、雨が降って、予定が入ってない日にはお勧めです。

 いや、しかし、この主人公、一般人にも関わらず、どんどん、事件に関連のある人々につながっていきます。そこが、小説と言えば、小説なのですが。そして、次が気になって、止められなくなります。

 

 そして、どうして宮部様に出てくる女性たちは、え、と思うように性質が悪いですかね。思えば、私は学生時代から、性格が悪い子や、おかしな人間とわかった時点で、シャッターぱっとおろして断ち切っくるのが、人より早すぎる位、早い方だったので、多分、おかしいなと思った後の事は何も知らないので、それだけ、女の勘がするどくて、その分、世間の人の怖さを知らないって事でしょうか。

 これが普通の人々なのでしょうか。

 人間関係で切れないのは会社に勤めている間の、上司や同僚ですが、ま、そこは辞めてしまえば、一切関係ないです。親戚も田舎に一切帰らなければ、男尊女卑のきつい風習にも一切かかわりないですからね。

 しかし、気の毒で仕方ないのは、自分の産んだ子供が、悪くて世間様に迷惑かけてしまい、自分たちが30年も働いて築き上げた信頼も世間体も、一瞬で、目の前で壊されてしまった親御さんでしょうか。一体、何が悪くて、こんな事になってしまったのかと、年代的にも親御さんに同感して、泣けてきました。こりゃ、ひどすぎる。

 事件の筋から離れると、個人的には、主人公の逆玉結婚が、どこで破綻するのかを、その萌芽をどう仕込むのかと楽しみに読んでいますが、まだまだ、手のひらに偶然飛び込んできた、卵を大切に大切に割らないようにしてきたのに、結果的に、、、

 次の作品で、どうやら予感が当たるようなのですが、私、今週からまた次の学期が始まるので、時間がなくなります。

 うん。多分、この続きは3か月後に、また、必ず読みたくなります。

 このシリーズ、面白いので、もっと書き続けて欲しいシリーズです。 

 

 

 

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---  時代物の方が人情的にほっこりするので、やはり多く読んでました。

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