読書感想:宮部みゆき様 「誰か somebody」

 安定の宮部みゆき様Worldでございます。一気に読み終わりました。お陰で寝不足です。雨の週末で予定が入ってない時には、良い本です。

 やはり、経歴にある、法律事務所での速記経験から得たであろう、犯罪への見聞がこの作家の重厚な作品に多大に貢献していると思います。

 え、そこまで書かんでも。と、他の作品ですが、怖くて、途中で読めなくなった作品もありました。しかし、この作品は、主人公の家庭が幸せそのものなので、読み終わる事ができました。

 宮本輝様にも共通しますが、作家も大勢してくると常に影に財界の大物が存在しますが、この作品もやはり上流社会が少し関連してきます。こんな超格差社会に、大物と関連している人々が多いかなと、不思議に思うのですが、ま、小説なので、やはり経験した事もない上流社会の描写があっても、まだ許される範囲内ではあります。

 最後に、さすが、宮部様、そんな終わり方するんだ。え、それ、書くんだ。

 後味は悪いです。少し残念な点もありました。どうしても、がんばって生きている庶民には、ささやかでも幸せな終わり方があっても良かったのではないかと、うん、せめて小説位、ハッピーエンドであって欲しかったと、現実の厳しさ、切なさ、いりません。

 全く、この本とは関係ありませんが、入り婿って、しかし、そんな些細な事でも、いつ、捨てられるかって思ってしまうのね。。。最近、逆玉結婚、超格差夫婦が熟年離婚のニュースがあったので、そうか、やはり、逆玉もしんどいのね。いろいろと。筋とは関係ない所で、細やかな描写に変にリアリティ感じてしまいました。

  

 

 

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---  時代物の方が人情的にほっこりするので、やはり多く読んでました。

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