読書感想:宮部みゆき様 「龍は眠る」

 眠れません。面白くて、先が知りたくて、もう、眠れません。

まず、超能力を頭から信じてない。以心伝心、夢見なんて全く信じてない、あなた、読むだけ無駄です。

 ただし、一度でも、夢が現実になった、亡くなる前日に夢で知らせがあった、今でもなくなった人が時々夢に出てきて側で寄り添ってくれていると、不思議な感覚を信じている方。是非、お勧めします。

 あ、やはり、この能力を持ってしまった人は、生きづらくて苦労するのだなっと、ぼんやり感じていた事が、そのまま書かれています。鈍感な人なら味わう必要のない苦労が、磁石みたいに飛び込んで来る感じ、すごくわかるのです。少年二人組が出てきます。そして、犠牲者が出てしまいます。どちらにしても、もう少し強くあってくれれば、自分をコントロールしてくれれば、そんな自暴自棄な事と、多感な若者は、読んでいても先が心配で止められません。若い時は勘がするどすぎる人がやっちゃう失敗、あります。口がつい動いちゃったって、あるある。

  能力が強すぎる人は、相当辛いだろうとは思っていました。せいぜい、普通の人よりはちょっと夢見が多い程度で幸せだったと、つくづく感謝しました。ぼんくら、鈍感、多いに結構。

 一気読み、土日で読めます。ストーリが面白いので、通勤電車内で読むのはもったいない。土日休みの贅沢な時間におすすめします。そして、自分が、少しだけで、身を亡ぼす程ではなかった事をつくづく感謝いたしましょう。龍は眠ってくれて、ありがたい。

 

 

 

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---  時代物の方が人情的にほっこりするので、やはり多く読んでました。

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