私見: 金メダルラッシュ、、、素直に喜べないのは考えすぎだろうか

 去年のコロナが何なのか、ワクチンはいつできるのか、全く先が読めない時は心細かった。今、東京で世界各国から選び抜かれた選手が技を競いあっているが、私たちが苦悩した同じ時に、彼らもまた苦しみ、そしてなおかつ、今、東京でベストを尽くそうとしている。

 

 日本の選手の皆様のおかげで、日本は想定外に多くのメダルを獲得している。

7月30日時点で、すでに金16個を含む、計28個だ。

sports.nhk.or.jp

 

  正直、日本の報道に足りない視点がないかと、最近思う。

 

  去年、コロナの死亡数で一番多かったのは、アメリカだ。すると、合計41個の内、金14個を取り、現在の時点で3位になっているアメリカの選手で、思うように練習ができなかった人、愛する人々を失い辛い時期に練習に向き合った人は、日本のそれよりもはるかに多いだろう。

  金メダル数で6位のイギリスの惨状も、報道されていた通りだ。

 

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 ArcGIS Dashboards

 

 お、も、て、な、し、も大事。

だけど、自分たちが戦う相手が、どんなに辛い修羅場を乗り越えて、東京にまで来たのだろうか。金メダル確実と言われながら、負けてしまった選手のこの1-2年の間、どんな葛藤があったのだろうか。

 せめて、母国でもその悲劇的な境遇から、フェニックスのように立ち上がってきた、選手の越し方に敬意を表して、もう少し細やかな報道があったって良いのではないか。よしんば今は、日々の勝ち負けを報道するだけで枠組みが一杯で余裕がないとしても、一言位;

 でもね、この選手は、母国で実は医療従事者で、練習どころか、患者さんを看病し日々耐え抜いて東京まできたんです。メダルは惜しくも逃してしまいましたが、私たちはその努力と決してあきらめなかった心に、今ここで、金メダルを送りたい。テレビをご覧の皆様、拍手を送ってください。イタリアから、xxxx選手です。

 

ふんだらけの湖、空気注入式プール、2回の感染…コロナ禍で奮闘続けた競泳選手ら(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

 

「食いぶち減らすため」 アーチェリー女子インド代表、3度目の五輪(毎日新聞) - Yahoo!ニュース


www.sankei.com

 なんて、なんて、事前にいくらでも調べようと思えば、調べられたはず。あまり、報道がないけど、少なくとも、日本よりは大変な国が多いのだから。

 あまり報道がされていないから、忘れてしまうけど、日本は今までは島国と衛生観念の発達した国民性のおかげで感染者数も死亡者数も抑え込めてこれたという事実を、頭の片隅に、金メダルの数だけを、素直に喜ぶのは、それが本当に、公平なスポーツ精神だろうか。 

 今年のオリンピックだけは、なんか素直に勝った、勝ったと喜んで良いのか、そんな薄っぺらい報道だけだと、どうしても冷めて見てしまう、もっと、ヒューマンな戦いのはずだ。ちょっと視点を変えて質問したら、きっとどの選手だって、東京に来れた事、一番伝えたい事、2分で、きっと、もっと、もっと、感動できる大会になるはずだ。辛い時は、共に涙を流し、共に共存して行こうねと、もっと絆が深まる大会にだってできたはずだ。

 日本人よ、底力ひねり出していこうじゃないか。相手の越し方を思いやる、共感力が高いのは、日本人の素晴らしい特性の一つだ。

 

 アナウンサーの皆様、せめて、勝利者インタビューの時位、一言、一番、今、伝えたい人に一言、今、自分をほめる言葉はありますかって、聞いてください。

 

 あまりに忙しすぎて、なんか、ただ時間に追い立てられて、消化してるだけだよっていう、駆け抜けるような報道がもったいないなと思う。

 なんてたって、我々は3兆円も税金を投入しているのだ。今後、長い、暗い道を地べた這うように負債を背負って生き抜かなきゃならない。

 アスリートのぴっかぴっかの人生最高の時の、成功の秘訣を教えてもらい、これからの心の支えにしなければならないのだ。

 

 

 

 

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