読書感想:宮部みゆき様 「ぼんくら」上下

 『ぼんくら』『日暮らし』『おまえさん』と続くシリーズの初めの話になります。

 徐々に登場人物が増えてくるので、ネットで、相関図の検索して、手元に参照できるようにしてからは、随分と筋がわかりやすく読めるようになりました。通勤電車の中では、読み切れませんし、間があくと、これは誰だったろうかと、相関図で確かめながらの読書になります。でも安定の江戸の人情物。好きな人は絶対好きに違いないお話です。

 残酷極まる話は起こりません。くっすっと笑える、「大根で言えば、すが入っているようなご人」とか、すっと読み、??とまた戻って、そうか、そういうお人柄、いるな確かにと思って、じわじわと宮部みゆき様ワールドが好きになる。こういう所で、くすっと笑えたら、あなたも絶対好きになるシリーズでございます。

 人情なんて、都会で暮らす私たちには、もう、すたれてドラマとこのような本の中でしか、読まない世界になりつつあります。都会では部屋から出ないで、お茶を用意して、宮部ワールドにどっぷりつかるのも良い休暇かと思います。金土日あれば、読み切れますし、内容的には、通勤電車でも、相関図があれば、読めます。

 誰に共感するかで、今の自分の人生どの立ち位置なのかわかる内容になっていますが、登場人物がいかにもその時代なら生きていたような、所詮、作り話のような、でも、良い人が江戸でささやかな生活を必死に守る人達が主役なので、読書後の不愉快はありません。

 佐吉さんには幸せになって欲しいと、やはり健気な男の子には母親目線でも、口が悪いのおばちゃんの私は、誰に一番共感したかな、やっぱり、お徳さんかな?

 

 

 

 

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---  時代物の方が人情的にほっこりするので、やはり多く読んでました。

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