読書感想:宮部みゆき様 「三島屋変調百物語六之続 黒武御神火御殿」

 もう、眠れません。楽しいです。好きな人は、好物中の好物、宮部みゆき様の三島屋でございます。金土日と、ゆっくり時間が取れる、自分への贅沢なごほうび時間にお勧めいたします。

 そもそも、美人で、かなり辛い目にあってしまった美しいおちか様が嫁に行き、次男の富次郎が百物語の聞き手に変わった時から、多分、娘っ子には聞かせられないような話が書きたくなった、あるいは、商業的に出版社から、もう少しつやっぽい物も書いてよと言われたかと、前回五乃続の読後で予想していました。

 最初から、ぶっこんできますね。電車の中で読もうものなら、赤面しちゃうようなお嬢様は、隠れてお読みくださいまし。

 もう、最初「泣きぼくろ」から、宮部様は天才だと、引き込まれて、寝不足必須でございます。

 こんな事は、でも、昨今、田舎なら、一回、二回ならありそうですよね。女がじゃなくて、男からですよ。当然。それで、2世帯家族は、独居老人より孤独で老人の自殺や家族間で事件が多くなるのは、こういう事もあるのかな~~~と、うがって、おばちゃんはニュース聞いてますけど、、、今回、そういえば、老人との同居問題が根底に流れているのは、宮部様と同年代の私としては、お互い、いろいろ苦労しているのだろうと、推察いたしました。

 タイトルの「黒武御神火御殿」は、力作です。少しファンタジーが入っているので、一時間ドラマにはしにくい内容ですが、映画化ならできるのかな、でも、これは文字の世界で想像しながら読むのが良いです。

 とにかく、面白くて、先が気になり眠れません。通勤途中で読むなんて、もったいない作品です。是非、週末にどっぷり異次元にトリップする喜びを味わいたいお方にお勧めいたします。

  三島屋が久しぶりで相関図をお忘れの方は、どうぞ。kadobun.jp

 

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---  時代物の方が人情的にほっこりするので、やはり多く読んでました。

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