翻訳修行:UoPeople: Introduction to Health Psychology 健康心理学入門

  インターネットの短大コースに入り、英語のレベルチェックコースを終えると、最初のTerm は2つのコースを強制的に取らされます。一つは、お作法などFreshmanが、短大をDrop out しないように、時間の使い方など教える授業です。

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 そして、もう一つは自分が選択した課程の基本的9つのコースになります。私は最初が健康心理学入門でした。これは、特に先進国では医療が発達して長寿になったのですが、生活習慣や食事、運動不足などから、慢性病になる人が増えて、いかに、慢性病になる期間を短くして、健康長寿を維持していくかと、1980 年代から盛んになった学問です。

 私も1990年代に一度心理カウンセラーを目指して夜間大学に通ったのですが、その頃は精神医学と言って、うつ病統合失調症など精神的な病を精神医学病院の先生が一つのケースを話してくださる授業を受けて断念しました。ちょっと私には無理な世界でした。

 しかし、この健康医学は現代の日本の長寿だが、おおよそ男性で5年、女性だと12年も健康を損ねた後に病院に通いながら寿命を全うする時代なので、この学問は非常に有益と感じました。

 授業は、本当に基本の健康を損なう考え方や、生活習慣はなぜ変える事ができないのか。例えば糖尿病になった時に、運動を続けるためには、どんな事に目標を置いて、どうして継続していくのが良いのか。また、不治の痛みを伴う病にかかった患者さんが痛みをこらえて生活する時の精神的な支えとなるのに、同じ仲間からの共感や経験の共有がどれほど支えになるか。あるいは、ブログなどで個人の経験を共有する事に積極的にならない人の考え方など、Text Book を元に、先生が論文を紹介してくださいました。

 それに基づいて、クラスで共有できるようなリポートを400-750 words でDiscussion Forum に一つ。3週目位からは、Academic Wrting という形で1つ。そして毎週、先生に今週は何を学んだかを1つ。計3本。および、9週の内、ラジオボタン選択式テストが3つ。最後にFinal Test がラジオボタン選択式で1つあります。その合計でGrade が決められます。英語が母国語でない生徒の救済措置に、ラジオボタン選択式のテストの比率が計60%と高く配分されていますので、他の生徒から英語が間違っているからとゼロ点を付けられても、何とか単位取得はできます。

 Discussion Forum には、コメントが皆に見えてしまうので、あまりに失礼な評価を書いたりする人はいないのですが、Academic Writing だと、論文形式で書いたから、英語が間違っているから、論文がAPA Citation で正しく引用しているにも関わらず間違っているから、多用しているからと、かなり???な評価が返されてきます。これは、短大コースなので、おそらく若い人が多いせいかと考え、最初は本気で腹を立てていたのですが、顔も見えない人相手に怒っても仕方ないとあきらめる事にしました。

 ラジオボタン選択式テストをすごいがんばれば、あと1点でA+まで取れる事がわかったので、次回からは、あまり難しい内容の論文Academic Writing を書かないように単純な内容にすれば、他の生徒でも理解してくれると思います。どうしても難しい内容で論文を書きたくなったら、教授がコメントを残してくれるJournal の方だと、論文形式で書いたものは Academic Writing! と評価してくれるので、読んでくれる相手を選んで内容をかき分ける必要があります。

 授業の内容は、書いてはいけない事になっているので(Plagiarism: 他の人のレポートや本などからCopy Paste しただけのものを提出して単位を取得してしまう事)、詳しく書けないのですが、自分が心に残っている言葉です。

”The analogy of a lighthouse standing strong amidst a raging storm can be likened to resilience. When a person is able to handle increased stress quite well, they are said to be resilient.” (Unit 5, Introduction)

 Resilient

  新しい人生の指針が見つかったと思います。 傷ついても、柔軟に気持ちをコントロールして、また、明日に向かっていけるしなやかな心、体。

 とても良い言葉だと、荒れ狂う海の中で灯がついた灯台の写真と共に、心に残っています。

 最後の先生のコメントも抜粋しちゃいますね。

Studying psychology is often enlightening and reflective. 

心理学を勉強していると、しばしば過去を振り返り気づきを得る。

 とても内容が深くて良い授業でした。

 

 最初の頃、英語100%の授業についていけないかと心配だったので、日本語の本を図書館から借りてきたのですが、なくてもかなり理解できました。

 日本語の本は、大学の先生が基本的な事を参考に、すでに日本の状況やデータを元に深めた内容が載っていたので、こちらの本の方が難しい内容になっていました。英語の授業の本は、基本的な理論を理解し、それを自分の経験に照らして書けという内容が多く、今まで一度も入院したことがない私には、逆に経験って、、、と書けない宿題があった位です。他の人は、アメリカだと車社会だし、治安も悪いし、こんなひどい経験を共有欄に書いてしまうのかと、読んでいて辛すぎる内容を書いている人もいました。後進国の人の、妹が腐った水を飲んで死んでしまったには、コメントも書けない程でした。日本は格差社会で辛い人も多いだろうけど、国民皆保険を政府が維持してくれる事には、感謝しかありません。

 

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